ご覧いただきありがとうございます。佐世保ねぶた祭り実行委員会の山下です。
新型コロナウイルスの感染拡大によって延期を余儀なくされたみちのく夢プラザの東北物産展と佐世保ねぶた祭り実行委員会の鶴田町物産展。暖かくなれば感染は終息するかも、という世間の予想を裏切って感染は拡大していき、延期していた2つの物産展を実施する時期を決められない日々が続きました。
しかし、8月に転機が訪れます。
それは、佐世保ねぶた祭り実行委員会メンバーが進めているもう一つの活動「佐世保チャレンジ支援ネットワーク」が主催する講演会の準備中でした。
※佐世保チャレンジ支援ネットワークについては後日投稿したいと思います。
「自分がやりたいことに精力的に取り組んでいる人の講演を聞いて、何かにチャレンジするやる気をもらおう」という意図で計画された講演会。講師は「ちんたら村(Webページ/個人ブログ/Facebook/個人Twitter/Instagram/Youtube)」の村長、保育士の山本和志 氏。
補足ですが、「ちんたら村」は自治体の「村」ではありません。Youtubeの説明文によれば、移住型子育てコミュニティです。
“ちんたら”という言葉は一般に「遅い」くらいの意味ですが、「ちんたら村」の場合は「自分らしく」と訳すのがおそらく適切でしょう。
ちんたら村とは、あらゆる面で強制される現代社会において、
- 自分が大切だと感じたこと、自分がやりたいと思ったことを他人からなんと言われようともやる
- たとえ周りから「ちんたらしてる」と思われようとも、自分のペースで生きる
- 社会にある「常道」にとらわれず、自分の道を行く
といった生き方を大切にするコミュニティであり、その中でのびのび子育てをして幸せな人生を歩んでほしい、くらいに私は解釈しています。
山本氏は現在、千葉県の里山で生活し、理想のコミュニティを一から自分の手で作り出すべく精力的に活動されています。
講演会は千葉県在住の山本氏と佐世保をオンライン会議システムZOOMでつなぎ、ちんたら村の活動やその経緯について話してもらうというもので、その日は事前の打ち合わせ 兼 ZOOMの動作確認でした。
会話の中で、佐世保ねぶた祭り実行委員会のイベントが新型コロナウイルスで延期になったという話題になりました。その際、山本氏から言われたのは次のようなことでした。
- 色々深く考えるよりも、まずはできることをやってみてはどうか
- 行動すれば、その行動に共感してくれる人が出てくる。そうやって生まれた人とのつながりで、先に進むことができる
- 行動を批判する人も現れるが、それを気にしても仕方ない
ちんたら村の活動報告を見ればわかりますが、「まずはやってみる」を体現されている山本氏らしい意見でした。
その後、実行委員会で話し合い「今できることはなにか?」を考えました。
- 新型コロナウイルスが終息していない現状では、みちのく夢プラザを招いての物産展は難しい。万一にでもクラスターが発生すれば多大な迷惑を掛けることとなる。
- ならば、みちのく夢プラザ主催の物産展は延期のままで、併催を予定していた佐世保ねぶた祭り実行委員会主催の鶴田町物産展だけをやるのはどうか。
- 物産展の会場は屋外スペースとして三密の「密閉」を回避し、感染防止対策を実施すればできるのではないか。
それまで、みちのく夢プラザ主催の物産展と鶴田町物産展をセットで考えていたため、延期せざるを得ませんでした。しかし、「今できること」という視点で考えることで2つの物産展を分離し、片方だけを開催するという考えに至りました。
鶴田町物産展は2月の時点で計画が完成しており、関係各所に実施決定を連絡すればいつでも開催できる状況です。
ならば、まずはやってみよう。
こうして、私達の時計は動き出しました。
ですが、8月にはもう1つ、大きな出来事がありました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。