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活動報告

第一歩とその裏側 〜その4〜

ご覧いただきありがとうございます。佐世保ねぶた祭り実行委員会の山下です。今回も引き続き、活動の第一歩である鶴田町物産展の裏側についてです。

2020年3月28日〜29日に開催することが決まった物産展。しかし、新型コロナウイルスが日本にも侵入し、感染拡大が始まっていました。

時期は2020年2月下旬。この頃、政府の専門家会議は「この1〜2週間が山場」という表現で国民に感染防止への取り組みを呼びかけていました。巷では非常事態宣言が発令されるという話もあり、状況の推移を見守っていました。

「物産展開催の3月末は気温も上がるから、新型コロナウイルス感染は収まるのではないか?」、「3月末は政府の専門家会議が指す1〜2週間を過ぎた後だから大丈夫ではないか?」という希望を持ちつつも、「非常事態宣言によりイベントを開催できなくなったら関係各所に大きな迷惑を掛けることになる」という不安も抱きつつ、日々を過ごします。

3月3日。みちのく夢プラザから物産展のチラシデータが届きます。しかし、この頃には新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正案の成立が確実視され、非常事態宣言の発令が現実味を帯びてきました。

開催すべきか。やめるべきか。

悩んだ結果、私達はやめる決断をしました。主な理由は、2つ。

  • 当時はまだ開催に向けてのリソース(資金や人員)の投入があまりされておらず、取りやめによる損害が小さいとわかっていたため。
  • 自粛ムードが漂うなかで開催を強行すれば、佐世保市民から「感染防止に協力しない団体」であると認識されて心証を悪化させ、将来の活動にも悪影響を及ぼす可能性があるため。

前者はともかく、後者は私達にとって許容できないリスクでした。ただでさえゼロからのスタートで苦労しているのに、スタート地点がマイナスとなってしまっては致命的です。

夏から計画していた物産展を取りやめるのはとても辛いものがありました。しかしながら、開催の方向で動き続けるにはあまりに大きなリスクであることは明確。私達は、早めに関係各所に「延期」の連絡を行いました。

2020年3月5日。佐世保ねぶた祭り実行委員会の時計はここで一旦止まることとなります。

再び時計が動き出すのは、5ヶ月後。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。